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Before theDawn: Listening to the Walls Toyohiko Kagawa

Before theDawn: Listening to the Walls

Toyohiko Kagawa

Published August 22nd 2015
ISBN :
Kindle Edition
269 pages
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 About the Book 

栄一は、アメリカ留学から帰国、神戸のスラムでの生活を再開する。アメリカで学んだのは労働者の自立と団結だった。まず手掛けたのが歯ブラシ工場の設立、そして、九州の炭鉱町に売られたかつての愛弟子、玉枝の救済。栄一はそのどちらにも失敗する。第一次大戦後の日本はまだバブルの余韻にひたっていて、富める者はますます富み、富がスラムに廻ってくることはなかった。富山で起きた米騒動が神戸でも吹き荒れ、栄一は本格的に労働組合運動にのめり込むが、そこでも関東のサンジカリストたちに打ちのまされ、今度は農民運動に転身するMore 栄一は、アメリカ留学から帰国、神戸のスラムでの生活を再開する。アメリカで学んだのは労働者の自立と団結だった。まず手掛けたのが歯ブラシ工場の設立、そして、九州の炭鉱町に売られたかつての愛弟子、玉枝の救済。栄一はそのどちらにも失敗する。第一次大戦後の日本はまだバブルの余韻にひたっていて、富める者はますます富み、富がスラムに廻ってくることはなかった。 富山で起きた米騒動が神戸でも吹き荒れ、栄一は本格的に労働組合運動にのめり込むが、そこでも関東のサンジカリストたちに打ちのまされ、今度は農民運動に転身する。「壁の声きく時」は賀川が幾多の運動の中で障壁に突き当たってもひるまず前進する必要性を感じる度に「壁」が語りかけた。絶望に直面しても強く「怯むな」と我々に語る賀川のメッセージだ。大正末期の日本の惨状をスラムの目線から描いた自伝の第三弾である。二〇〇八年のリーマン・ショック後、小林多喜二の『蟹工船』がリバイバルしたが、大正期の日本の貧困を描いた『死線を越えて』三部作はスラム生活の悲惨さや労働運動の台頭期をよりリアルに描く。長く絶版となっていた三部作の電子化によって、悩める賀川豊彦の苦闘を